石垣島に夏が来ました．

わたしが一番好きな島がありますが，その島は地図に載っていない島です．その名はバラス島．バラス島は西表島の北に位置し上原港から船で約10分．砂ではなく珊瑚のかけらで出来た島であり，潮の満ち引きや台風などで，その大きさが変わります．そのため島の定義を満たしておらず，地図には載っていない島です．

島の周りはシュノーケリングやスキューバダイビングのポイントが多数存在します．綺麗な珊瑚，様々な魚や亀が泳ぎ回り，シュノーケリングでも十分に西表島の海が堪能できます．

スキューバダイビングでも初心者向けの浅い海底から，やや深い場所まで，雄大な海を満喫出来ます．以前潜った時に目の前を巨大なイソマグロが悠々と泳いで行きました．あの姿は目に焼き付いています．夕方のツアーに参加すると東シナ海に沈む夕日が見れます．バラス島にいると大自然の中で人間はとても小さな存在である事が実感でき，また，日ごろのストレスもどこかに消えて行きます．

30年前に西表島でスキューバダイビングをした時は，ソーセージを持って潜り，魚に餌付けした記憶があります．現在はそのような餌付けは全面的に禁止，また，自分のゴミは全て責任をもって持ち帰る事が原則になっています．西表島の海の生態系を維持し，素晴らしい海がいつまでも維持される事を願っています．

さて，以前スキューバダイビングのツアーに参加した時に，ガイドさんから“長嶺さんは石垣島出身なのにスキューバダイビングをされるのですね”と言われた事があります．そうなんです，何故か，漁師さん以外の石垣島の人々はあまり海に潜りません．

わたしは，シュノーケリングやスキューバダイビングが大好きなので，昔から“もぐりの医者”と呼ばれております．